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スターンダード(標準)とは、コリーがコリーらしい基準、シエルティがシェルティらしいとされる基準となるものです。展覧会に出陳し評価される基準となるのはもちろん、これがなければ、他の犬種との区別、雑種も純血種も無くなってしまいます。人間が犬を共に生きるパートナーとして、それぞれの目的に応じて長い年月をかけて改良・固定し、犬種の独自性の理想像を表現したものが各犬種の「スタンダード」です。
しかし、スタンダードは理想像なので、全てにおいて完璧基準をクリアしている犬などほとんどいないようです。たとえ基準から外れている部分が多いからといって、その犬が純血種とは認められないということはありません。あくまでも、その犬種の理想の姿の基準だと考えて下さい。
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サイズ |
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コリーとシェルティの違いといえば、ちょっとした犬好きなら誰でも知っているように大きさの違いがあげられます。
スターンダードでは、コリーは大きすぎに見えたり小さすぎたりしなければよいとされていますが、シェルティの場合は、33〜40.6cmのサイズでなければ、展覧会の出陳を認めないことになっています。その範囲内のサイズでなければシェルティではないと言うのではありませんが、厳しい規定となっていることは事実のようです。
時々、小さめのコリーでは無いかと思うほど大きなシェルティちゃんや、歩くのもおっくうそうなにしている太りすぎの肥満シェルティちゃんを見かけることがあります。愛玩ペットとして飼っているので問題ないと思われますが、遺伝子的に大柄な場合を除いては、やはり太りすぎはワンちゃん自身にとって良いことではありません。多少太り気味程度は、かわいらしい感じがして問題ないと思うのですが・・・本来のシェルティらしい機敏な動きができないほど太ってしまいシェルティらしい生活ができないのは、問題です。足への負担により、股関節などの病気の原因にもなりますし、ワンちゃんも不本意なはずです。これは、全て飼主さんの責任ですので、せっかくシェルティという魅力的な犬に生まれて来たのですから、仔犬の時から、適切な食事バランス、年齢に応じた運動を心がけて、シエルティがシェルティとして生きられるように管理してあげて欲しいと思います。 |
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毛 色 |
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次に決定的な相違は毛色です。
コリーは、トライ、セーブル、ブルーマール、ホワイトの4色が認められていますが、シェルティは、ホワイトが認められていないことと、トライカラーのほかに黒と白、黒とタンの2色の毛色が認められていることがコリーとの大きな違いです。 |
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気 質 |
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コリーは見知らぬ人に対してもシャイに見えるほど警戒してはならないのですが、シェルティは、かなり強い警戒心が働く犬種であるとされています。小型化による防衛本能の強化という現象でもあると考えられます。 |
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