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生後60日前後で親兄弟から引き離されたかわいい仔犬ちゃん。お名前はもう決まりましたか?
さて、お迎えした当日からの24時間。この時こそが仔犬の将来を決める大切な時間であることを忘れないで下さい。
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★不安な気持ちを和らげであげましょう。 |
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生まれてから親兄弟と一緒にいた安心できる環境から、見知らぬ場所にひとりぼっちで連れ来られて仔犬は不安でいっぱいです。おどおどと不安げにしていたり、不安のために下痢や発熱をしたりすることがよくあります。まずは、「私はあなたの家族ですよ」と、仔犬が認めてくれるように優しくかわいがってあげましょう。
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★仔犬の行動を見守ってあげましょう。 |
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新しいおうちに到着して仔犬のために用意した場所に置いてあげると、はじめはおどおどしている仔犬でも、しばらくすれば、家の中の匂いをかぎ始めます。これは、ここがどんな場所なのか?安心できる場所なのかを確認しているのです。仔犬をいじくりまわしたいでしょうけれど、まずは仔犬の好きなようにさせて、事故が無いように注意しながら行動を見守ってあげてください。移動中の緊張がとけて粗相をしてしまうこともありますので、新聞紙やペットシーツを敷き詰めておくか、すぐに後始末できるよう準備しておくといいです。トイレの躾けについては、こちらをご覧下さい。
新しい家に着いた日の仔犬は、精神的にも非常に疲れています。もし、疲れて寝てしまったら、無理に起こしたりせずに、そのまま寝かせてあげましょう。小さな子供がいるご家庭では、子供が仔犬をオモチャにしたりしないよう、特に注意してください。落ち着いて眠ることができれば、仔犬が新しい環境に慣れるのも早くなります。
この日の対応が、仔犬の性格を左右することも有りますので、できるだけ静かな環境を用意してあげて下さい。
仔犬と遊ぶのは、これからずっとできるのです。仔犬が慣れるには最低でも3日〜1週間はかかります。慣れるまでは辛抱して優しく見守ってあげて下さい。
また、この時期の仔犬は一日の大半を眠って過ごします。安心して十分な睡眠をとれることが、仔犬の健康と素直な性格形成には欠かせません。落ち着いて眠れるようにしてあげて下さい。
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★呼び名を一定にし、「名前を呼ばれること=喜び」にしましょう。 |
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仔犬をお迎えするまでにお名前は決まっているとは思いますが、血統書の名前と同じでなくてもかまいません。仔犬が自分の名前を覚えることは大切なことです。途中で名前を変えるのは良いことでは有りませんので、一生の間呼ばれるよい名前をご家族みんなで決めてあげて下さい。
そして、名前を呼んだらとんでくるように、名前を呼んだらかわいがってもらえるとか、おやつや餌をもらえるとか、何か良いことがあるという印象を与えることが大切です。
「名前を呼ばれる=いいことがある=名前を呼ぶ人が好き=この人の言うことを聞く」ということを愛犬に植えつけることが躾けの、または訓練の基本になります。ですから、どんなに悪いことをしても、名前を呼んで叱ることは絶対にしないようにしましょう。少なくとも、仔犬が名前を呼んで、喜んで飛んでくるようになるまでは、これを意識的に気をつけて下さい。これが後々の犬の躾けに大きな影響を与えるからです。
ただし、猫かわいがりのように甘やかしすぎは良く有りません。節度あるかわいがり方を心がけましょう。
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★仔犬の抱き方に気をつけましょう。 |
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仔犬の不安を除き、飼主という保護者を得た喜びを仔犬に感じてもらうためには、抱き方にも気をつけなければなりません。抱き上げる時は、一方の手を仔犬の胸の下に当てて、人差し指を両前足の間に入れ、もう一方の手は、後ろ足とお尻の下においてかかえます。この抱き方をすると仔犬は安心して抱かれます。特にお子さんのいる家庭では、子供達にこの抱き方を教えてあげて下さい。粗野で乱暴な扱い方が、デリケートな仔犬の神経を傷つけ、人間は怖いという不信感を与えたら、最初の段階で取り返しのつかない飼育上の失敗をしたことになってしまいます。くれぐれも、仔犬は壊れやすい心と命を持つ生きものであることをお子さん達にもしっかり教えてあげて下さい。
コリーは、本当に心優しい犬です。そして、一年後は、大型犬に成長する犬です。仔犬の頃の飼育がその素質を引き出し、小さなものにも心優しき犬へと成長させます。仔犬の頃の接し方には、最大限の注意を払って下さい。
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★最初の日の食事 |
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個体差や環境差が、犬の生命を支えているように食餌も急に変えてはいけません。最初の食事の与え方の失敗でおこした下痢、腸炎は、なかなか治らず、大変な苦労をすることもあります。ブリーダーさんでは、何をどれくらい与えていたのか、食いつきはどうなのかなどを良く伺っておくことが大切です。最初の一週間は、ブリーダーさんで与えていたものと同じものを同じように与えましょう。別のものに切り替える場合でも、一週間〜10日ぐらいをかけて徐々に変えて行きましょう。また、水だけは新鮮なものをいつでも飲めるように用意しておいてあげて下さい。
お迎え当日は、心身ともに疲労しているので食べない場合もありますが、便の状態を見ながら無理に食べさせずに様子を見ます。お迎え当日は何も食べなくても、一晩寝ると食べるようになりますので心配ありません。翌日も食べない場合は、ブリーダーさんに相談のうえ、適切な処置をとって下さい。うんちは、健康のバロメーターです。常に仔犬の便の状態をチェックしておきましょう。
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★最初の夜の過ごさせ方 |
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新しい飼主さんご家族にかわいがられ、おいしいご飯もお腹いっぱい食べ、安心した仔犬でも、家族が寝静まった頃に、キュンキュンと泣き出すのが普通です。最初の二晩くらいは覚悟しておいて下さい。できれば、日中に仔犬を自宅に連れてきて、新居でお昼寝などを経験しておくと、夜も問題なく眠ってくれます。 できればブリーダーさんで仔犬が使用していたものや、においのしみ込んだものを少量でいいので頂いて来て寝床へ入れてあげて下さい。それだけでも、仔犬はずいぶん安心して眠れるでしょう
我家のミルキーは、車でお迎えに行きました。我家に到着したのは既に夜。初めて乗った車に酔って吐いてしまったので、私が後部座席に一緒に乗ってミルキーを抱いて来ました。私に抱かれたまま車の中で寝てしまったおかげで、最初の夜からひとりで自分のケージの中でおとなしく寝てくれました。 |
お迎えして間もない頃のミルキー |
寒い時期にお迎えした場合は、湯たんぽをバスタオルでくるんだものを入れてあげたり、汚れてもいい毛布やタオルを寝床に敷き詰めてあげます。今まで、親や兄弟と寄り添って寝ていたので、急にひとりぼっちになると夜寒さが身にしみて不安にかられるかもしれません。
最近は、ペット用の保温器具もたくさん売られていますが、コリーは比較的寒さに強い犬なので成犬になれば、室内では毛布があれば充分です。
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★トイレの躾けをしましょう |
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屋外のかなり広い運動場つきの犬舎で飼う場合は、特にトイレの躾けをする心配はありません。コリーは奇麗好きで自分の寝床の中やその傍で粗相をすることはめったにありません。なるべく離れたところでするのが普通です。
しかし、屋内で飼育する場合や、狭い場所で飼う場合は、トイレを一定の場所にする必要が生まれます。
犬は、一度経験した場所や、臭いの残っている場所で用意をしますから、決まった場所(トイレ)で用を足せるようにするには、根気強く躾けなければなりません。一旦、あちらこちらにする癖がついてしまうとそれを矯正して躾けるには数倍の努力が必要となってしまいます。
トイレの躾けは最初が肝心です。仔犬が1ヶ所でぐるぐる回り出したり、クンクンと臭いを嗅ぎ出してそわそわし始めたら、トイレの合図です。あわてずにそっと抱き上げて、トイレスペースに連れて行ってあげてください。サークルを使用する場合は、最初のうちはサークル全体をトイレと見たてて、その中で用を足させるようにすると良いでしょう。そこが自分の用便の場所だとわかるまで、辛抱強く続けます。決して、たたいたり、激しく怒らないで、上手にできたら誉めるようにします。トイレが上手にできるまで、辛抱強く何度も繰り返して教えてあげて下さい。
仔犬の頃は、食事の回数も多く、おしっこやうんちをガマンすることができませんが、生後10ヶ月を過ぎると、かなりガマンすることができるようになります。室内で飼う場合でも、朝晩のお散歩にするようになります。しかし、悪天候や飼主さんが具合が悪くてお散歩ができない時などのために、屋外と室内の両方で用をたせるように躾ができていると助かります。
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参考文献:コリークラブ発行「仔犬の育て方」 |
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