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★狂犬病予防接種 |
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日本では、法律で年に一度の狂犬病の予防注射のみが義務となっています。
狂犬病は、発病後の有効な治療法は存在しない恐ろしい病気であるため、狂犬病予防法によって飼い犬の登録と飼い犬へのワクチン接種が義務化されています。
狂犬病予防法では、生後90日を過ぎた犬には狂犬病の予防接種が義務付けられおり、各市町村の保健所で、毎年4〜6月に集団接種が行われています。初めて仔犬に狂犬病の予防注射を受けさせる場合は、健康診断も兼ねて最寄の動物病院でおこなわれることをお薦め致します。費用も保健所での集団接種とかわりませんし、同じ市町村内の動物病院で行うと犬の登録も同時に行ってもらえます。狂犬病予防と犬の登録を完了すると鑑札を貰えます。その鑑札に記載されている番号が愛犬の登録番号となります。
現在の日本は1956年以来、犬、ヒト、共に狂犬病の発生はない狂犬病清浄国です。にもかかわらず、狂犬病の予防接種が義務なのは、発病後の有効な治療法は存在しないからです。但し、このワクチンは犬にとって全く安全なものとは言いがたくリスクを伴うものであるのもまた事実です。狂犬病のワクチンは狂犬病ウイルスを不活化して作製した不活化ワクチンですが、とても強力なものなのです。ですから、体力が弱っている犬や老犬への接種は危険を伴います。中にはワクチン接種後にショック死したという例も少なくありません。ですから、ワクチン接種の時期は、仔犬の健康状態を充分観察し、万全な時期にするようにして下さい。
特に、「コリーは医者泣かせ」と言われるほど薬には弱い犬種です。愛犬の体調と相談しながら、適切な時期に接種してあげて下さい。
これは余談になりますが、1997年にアメリカで開かれた「ワクチンに関するシンポジウム」において「ワクチンを最低でも3年にごとに接種すること」ということが決められたそうです。また、「老犬や病気の犬にはワクチンは絶対に接種しないこと」も決まりました。つまり、ワクチンは毎年接種しなくても3年間は有効だということです。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「日本の狂犬病ワクチンは、3回接種完了で2年間有効。」とあります。
予防注射については、必ずしも正しい知識が常識となっているとは思えませんが、私も専門の研究家ではありませんので、なんともいえません。けれど、狂犬病の予防ワンチンは、他のワクチンと混合できないほど強く、危険や副作用も多いものであることは間違いないようです。ですから、こうした意見も少くないのは事実ですので、是非以下のサイトもご参考にご覧頂き、飼主としての責任あるご判断を願います。
◆日優犬高松「犬のワクチン(予防接種)の接種について!」
◆愛犬と登山「狂犬病予防ワクチン注射のからくり」
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★任意の予防注射・混合ワクチン |
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予防接種が義務付けられている狂犬病の予防注射とは異なり、飼主さんの判断で接種する予防ワクチンがあります。仔犬の場合は、母犬からもらった免疫が切れる時期を見計らって接種します。この予防注射は任意のもなので、しなくても良いものですが、ジステンパーや伝染性肝炎のように伝染性や死亡率も高、診断も難しくて手遅れになる可能性が高い怖い病気もあるので、予防ワクチンを接種することは大切です。
予防注射によって予防できる伝染病は以下の病気です。
@犬ジステンパー
A犬伝染性肝炎
B犬アデノウィルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
C犬パラインフルエンザ
D犬パルボウィルス感染症
犬レプトスピラ感染症
(この疾患は人畜共通感染症であり、3種類のタイプがあります。)
Eコペンハーゲニー(イクテロヘモラジー)
Fカニコーラ型
Gへブドマディス
H犬コロナウィルス感染症
@〜Dの5つの病気を1本の注射で予防できるのが5種混合ワクチンです。
5種に混合に犬レプトスピラ感染症のEFG三タイプの疾患を予防するのが8種混合ワクチンです。
さらに@〜DとHのコロナウイルスを加えた6種ワクチンや@〜Hをカバーする9種混合ワクチンというものもあります。
このようにいくつかのメーカーがいろいろなワクチンを出していますが、その地域の特性やその子の飼われている環境などを総合的に判断して、愛犬に最も適したワクチンを接種するのが望ましいので、獣医さんと良く相談のうえ接種してあげて下さい。
予防注射も健康な状態のときにしないと障害があらわれたり、発病してしまったりすることもあるので、仔犬の健康状態の良いときに接種するようにしてあげて下さい。
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★駆 虫
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仔犬は、繁殖元で生後3〜4週目に第一回目、その1〜2週間後に2回目駆虫をして、ほぼ完全に駆虫を終えてから譲られてきます。
腰ぬは抵抗力がないので、体内に寄生する虫の影響で、毛艶をなくしたり、痩せてしまったり、目ヤニを出すなどの症状を現す場合があります。それとは反対に、はっきりとした症状が現れず、気づかずにいて成長がとまってしまったり、やせた貧相な犬になってしまう恐れも有ります。生後6ヶ月位までは、毎月検便をして寄生虫の有無や寄生している無視の種類を確かめて適切な処置をしましょう。
駆虫剤もむやみに投与すると仔犬の健康を害することになりますので、必ず主治医の指示に従って駆虫します。
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★動物病院でかかりつけ医(主治医)を探しましょう。 |
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どんなに健康な犬でも、予防注射や定期健診、フィラリア検査・予防、避妊・虚勢手術など、何かと病院のお世話になることが多くなります。
人間の子供同じで、病院の雰囲気や診察台の上など何かと恐怖を感じることが多いのが動物病院です。実際に体調が悪い時に慣れない環境、怖い場所、知らない人間に触られるのは犬にとっても大きな負担になります。日頃から決まった病院、主治医に慣らせておくことは犬にとっても良いことです。
また、その犬の健康な時の様子、正常な時の数値データがあることで、獣医師側も的確な判断をしやすくなります。信頼できる獣医師を見つけて定期的に健康診断を受けておくことは、愛犬の体調に異変があった時には、犬にも飼主にとっても心強いものです。
しかし、現実に信頼できる獣医師を探すことは大変困難です。評判が良いからとか、常に込み合っているからと言って必ずしも信頼できる獣医師であるとは限りません。大切なのは、飼主である私達のペットへの考え方価値観を理解してくれる獣医師であること、私達飼主が獣医師の診療方針に同意、納得できるかということです。
愛犬を守れるのは飼主のみです。日頃から愛犬の健康状態を良く観察し、病気や異常にいち早く気づいて適切な処置がしてあげられるよう、飼主も常に情報収集し、を勉強する姿勢が大切だと思います。そして、専門家である獣医師に相談し、正しい知識を教えて貰うことが必要です。コリーやシェルティは、他の犬種より薬に弱く、その影響が脳に及ぶのを防ぐバリアが弱い犬種です。「医者泣かせ」と言われる犬種でもあります。そのためにも、信頼して相談できるしっかりとした知識と経験を持つ主治医を見つけることが大切だと言えます。
かかりつけの病院は、緊急時にすぐに駆け込めるように、出来限り自宅から近い病院が望ましいのですが、必ずしも自宅から近いところに信頼できる獣医師がいるとは限りませんので、いざという時ののためにセカンドオピニオンを探しておくということも大切かもしれません。
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★フィラリア予防も忘れずに!!※重要 |
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犬にとって、伝染病と共に最も命の危険があり、感染する病気のひとつがフィラリア症です。これは、他の伝染病のように予防ワクチンで予防はできませんが、毎月の飲み薬で確実に予防できるものです。
犬の寿命が延びたのも、フィラリア予坊が可能になったことが大きく係わっているのは間違い有りません。
一昔前に、犬を飼っていた方の多くは、このフィラリアによって大切な愛犬を失うという辛い経験をされことのある方も少なく無いのでは無いでしょうか?
かくいう私も、子供の頃に飼っていたヨークシャ・テリアをフィラリア症で3歳で失いました。当時は、フィラリア予防薬も無く、獣医師の方もこの病気に関しての知識と経験が不足している時代でした。私の場合、夏休みに家族旅行へ行く為に動物病院へ預けて帰宅したら、亡くなっていたというあまりにも突然の別れでした。その動物病院は、ブリーダーさんに紹介されたブリーダーさんご自身のかかりつけ医師でご夫婦共に獣医師という病院でした。
本当に当時はフィラリアそのものの情報もありませでしたから、血液検査もしていませんでしたし、我家の愛犬がフィラリア感染犬だなんて誰も思ってもいませんでした。ですから、入院中に不安から吠えすぎて発作を起こした我家の犬に対して、獣医さんは当時の当然の処置で対応して下さったのです。しかし、それはフィラリア感染犬にはタブーの処置であったらしく、吐血して亡くなったそうです。獣医師さんにとっても、口惜しく、苦い経験だったことでしょう。旅行へ行く前には元気そのものであった愛犬が、よりによって獣医さんに預けていいて亡くなるなんて予想もしていませんでしたから、子供だった私にはあまりにショックで事実を受け入れられるものではありませんでした。もちろん、両親にとってのショックも大きかったらしく、すぐに獣医師さんとブリーダーさんから新たな犬を下さるとのお話を頂いたようですが、結局数年は犬を飼えずにいました。ただ、両親も私も医師を責める気にはなれず、自分達の無知と不甲斐なさに落ち込んだのでした。
その数年後に先代のコリーをお迎えし、当然フィラリア予防もしっかり行ないました。まだ、月に一度という薬は開発されておらず、毎日与えるタイプしかありませんでしたが、毎日、欠かさず与えていました。ミルキーとは違い完全に屋外飼育環境でしたが、11歳目前まで病院のお世話になることもほとんど無く生き抜いてくれました。
ですから、犬を飼うみなさん全てにフィラリア予防をお願いしたいと思います。
但し、この予防薬にも種類があり、その種類によってはコリーの命を奪う可能性もあるので、コリーの飼主は必ず正しい知識を持った獣医師さんに処方して頂くと同時に、飼主自身も正しい知識を知っていて欲しい重要事項です。必ず、
こちらの「フィラリア予防」についてをご覧になって下さい!! |