|
コリーやシェルティのほとんどは、仔犬の頃(生後2ヶ月くらいから1年間くらい)に“耳セット”と言われる耳の形を整えるために手を加えます。これは、コリーの標準(スタンダードの)形は、「半立耳となり適度に頭蓋の上に引き寄せ、その先端は前方に美しい弧をえがいて垂れ、コリー真の表情に寄与する」と、定められており、展覧会に出陳するショードックの場合は、ほとんどの犬が行っています。なかには、自然に奇麗な耳になる犬もいますが、ほとんどの場合は、何もしないとたち耳なってしまったり、広きぎみの耳になってしまったりします。我家はペットとして飼うのだから自然に任せるという場合はしなくても問題はありません。
しかし、純潔種というものは、人間が理想形を追求して人工的に交配を繰り返して生み出し、固定した犬ですから、その基準に合わせることが、一番美しい姿であることは言うまでもありません。
成人犬になってしまってから、「やはり垂れている方が表情が美しい」と後から手を加えても手遅れですので、他のコリーを観察してご自分のコリーの成長後を想像して、耳セットをするかどうか決めて上あげてください。 |
|
|
|
我家のミルキーの場合は、耳セットを止めるのが早すぎて、緊張すると立ち気味なので、、今でも時々耳セットをしています。やはり、耳が垂れている方が優しい表情になります。 |
|
人によっては、「長期間耳セットをするのは可愛そうだ」と思われる方も多いようですが、仔犬の頃から行なっていると慣れてしまうので、犬にとって、それほど辛いものでは無いと思います。ボクサーやドーベルマンがする断耳、断尾などのような外科手術に近いような矯正を加えるものではありませんので、虐待の要素はありません。
奇麗に弧を描いている耳のコリーの横顔は、本当に美しいと思います。 |
|
奇麗にカーブした美しいコリーの耳 |
|
|
|
せっかく、コリーに生まれたのですから、その魅力を最大限に引き出してあげたいと思われませんか?しかし、あくまでもオーナー飼い主さんの好み次第です。
さて、いよいよ耳セットを決意したとなると、その方法ですが、これには、色々な方法があるようです。基本的には、医療用のテープで固定するのですが、慣れない場合は大変難しいものとなります。特に、仔犬の方が嫌がりますので、セットする側も慣れていないと一苦労です。そこで痛い思いや、嫌な思いをすると、犬のほうも益々嫌がってしまいますので、最初はブリーダーさんにお願いしてやって頂くか、ベテランのコリー飼いさんにお願いして一緒にやって頂きましょう。
JCCの各支部で行なわれているマッショーなどでも無料のトリミング教室を行なっています。また、展覧会会場に出向いて、会員の方に声をかけてみれば教えて下さるのでお願いしてみて下さい。直接コリークラブに問い合わせて紹介して頂くこともできると思います。 |
|
以下に、ベテランの方が耳セット方法を掲載されているサイトをご紹介します。 |
|
|