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コリーの仔犬の育て方
 1. お迎えした日  2. 食餌の与え方  3. 予防注射・駆虫・病院  4. 運動と犬舎
 5. しつけと訓練  6. トリミングと耳セット  7. おかしいな?と思ったら 8. フィラリア予防

6.トリミングと耳セット

シャンプー
コリーやシェルティにとって、豊かな毛並みは最大の魅力のひとつです。せっかく、コリーをお迎えしたのですから、愛犬の美しい毛並みを保ってあげたとい思われることでしょう。
仔犬の場合、まだ毛も短くて柔らかいパピーコートで覆われています。それが成長と共にパピーコートが抜けて大人の毛が生えてきます。仔犬は、汚すことも多いので、その度にシャンプーをしたり、ぬるまお湯で洗ったり、蒸しタオルで拭いてあげなければならないことも多いので、短く、乾き易いパピーコートは便利だと思います。
しかし、コリーは皮膚の弱い個体も多いので、シャンプー選びも大切です。お譲り頂いたブリーダーさんに伺って適切なものを選んであげましょう。また、シャンプーした際は、皮膚に残らないようにしっかりと洗い落としてあげて下さい。これが不十分ですと皮膚トラブルの元となります。
私のお薦めは、アボダーム・シリーズアボ・グリーンシャンプー です。
リンス効果もあるのでこれ一本で、サラサラふわふわです。アボカドオイル配合で、ノミやダニの忌避効果もあり、皮膚を保護します。皮膚とコートのために開発されているので、低刺激で仔犬にも安心して使用できます。
皮膚のフケやトラブルに悩む愛犬のオーナーさんにお薦めしたところ、大変感謝されたことがあります。もちろん、我家のミルキーも使用してます。
室内飼いの場合、散歩から帰宅した際に、ブラッシングで汚れを落としてあげれば、さほど頻繁に洗う必要は無いと思います。蒸しタオルで拭くだけでも、かなり奇麗になりますので、汚れたと感じた時や臭いが気になった時に洗えば良いと思います。
ミルキーの場合は、一月に一度くらいのペースです。また、牝の場合は、ヒート(発情期)があります(ヒートについてはこちらをご覧下さい)ので、それが終わった頃に洗うことになります。成犬になると、年に二度の換毛期に一気に毛が抜けて、新しい毛に抜け変わります。ほとんどの場合、春と秋の二回なのですが、最近は室内で飼われているせいか、季節にズレのある個体も多いようです。
また、牝犬の場合は、ヒートから3〜4ヶ月後に換毛します。ミルキーの場合は、その際にシャンプーすると、ごっそりと抜けて別犬状態になります。被毛については、こちらにも書きましたのでご覧下さい。
ブラッシング
・仔犬(毛が短い)の場合
ブラッシングの重要性は、「コリーの健康管理と病気」のところでも述べたこと重複しますがので割愛します。詳しくは、そちらをご覧下さい。
仔犬の頃は、トリミングはほとんど必要ありませんが、ブラッシングに慣らすためにも、柔らかめのブラシでブラッシングしてあげて下さい。
ここで、ブラッシングが痛いもの、嫌なものと思ってしまうと将来大変ですから、仔犬の時は、優しくゆっくりと、犬が気持ちよく感じる程度にします。まだ毛が生え揃っていない場合は、毛のブラシではなく、ラバーブラシでも良いかもしれません。

ラバーブラシ
ゴム製なので、マッサージ効果もあるので短毛種には最適のようです。成犬のコリーの場合は顔周りや足回りに使えます。
また、最近は犬のボディーマッサージ(ドックホリスティック)は、効果も大きく、プロの方も多くいらっしゃいます。興味のある方は、ドッグホリスティックケア― の本も出ていますので参考にされてもいいかもしれませんね。
・成犬(毛が長くなったら)の場合
成犬になると、下のアンダーコート(密毛)も深くなり、上のオーバーコートも長くなります。
こうなると、コリーらしさ倍増でブラッシングは欠かせなくなります。しっかりとブラッシングしてあげて下さい。トリミングも含めたグルーミングについては、こちらの姉妹サイトにも書かせて頂いたので、ご参考にご覧下さい。
この他にも爪きりや歯磨きなど、人間同様に健康管理に必要なこともあります。最近は、ホームセンターに併設の犬のトリミングのお店などで、500円くらいで爪きりだけして貰えるところも増えてきました。プロのトリマーさんに全てをお任せすることもできますし、、飼い主ではできないところのみをお願いするなどスポット的に利用するのも良いと思います。また、獣医さんなどでも、こうした相談に応じて下さるところもありますので、初めは自分で行なう自信が無い場合には相談してみて下さい。
耳セット
コリーやシェルティのほとんどは、仔犬の頃(生後2ヶ月くらいから1年間くらい)に“耳セット”と言われる耳の形を整えるために手を加えます。これは、コリーの標準(スタンダードの)形は、「半立耳となり適度に頭蓋の上に引き寄せ、その先端は前方に美しい弧をえがいて垂れ、コリー真の表情に寄与する」と、定められており、展覧会に出陳するショードックの場合は、ほとんどの犬が行っています。なかには、自然に奇麗な耳になる犬もいますが、ほとんどの場合は、何もしないとたち耳なってしまったり、広きぎみの耳になってしまったりします。我家はペットとして飼うのだから自然に任せるという場合はしなくても問題はありません。
しかし、純潔種というものは、人間が理想形を追求して人工的に交配を繰り返して生み出し、固定した犬ですから、その基準に合わせることが、一番美しい姿であることは言うまでもありません。
成人犬になってしまってから、「やはり垂れている方が表情が美しい」と後から手を加えても手遅れですので、他のコリーを観察してご自分のコリーの成長後を想像して、耳セットをするかどうか決めて上あげてください。
我家のミルキーの場合は、耳セットを止めるのが早すぎて、緊張すると立ち気味なので、、今でも時々耳セットをしています。やはり、耳が垂れている方が優しい表情になります。
人によっては、「長期間耳セットをするのは可愛そうだ」と思われる方も多いようですが、仔犬の頃から行なっていると慣れてしまうので、犬にとって、それほど辛いものでは無いと思います。ボクサーやドーベルマンがする断耳、断尾などのような外科手術に近いような矯正を加えるものではありませんので、虐待の要素はありません。
奇麗に弧を描いている耳のコリーの横顔は、本当に美しいと思います。
奇麗にカーブした美しいコリーの耳
せっかく、コリーに生まれたのですから、その魅力を最大限に引き出してあげたいと思われませんか?しかし、あくまでもオーナー飼い主さんの好み次第です。
さて、いよいよ耳セットを決意したとなると、その方法ですが、これには、色々な方法があるようです。基本的には、医療用のテープで固定するのですが、慣れない場合は大変難しいものとなります。特に、仔犬の方が嫌がりますので、セットする側も慣れていないと一苦労です。そこで痛い思いや、嫌な思いをすると、犬のほうも益々嫌がってしまいますので、最初はブリーダーさんにお願いしてやって頂くか、ベテランのコリー飼いさんにお願いして一緒にやって頂きましょう。
JCCの各支部で行なわれているマッショーなどでも無料のトリミング教室を行なっています。また、展覧会会場に出向いて、会員の方に声をかけてみれば教えて下さるのでお願いしてみて下さい。直接コリークラブに問い合わせて紹介して頂くこともできると思います。
以下に、ベテランの方が耳セット方法を掲載されているサイトをご紹介します。
・マザーレイクさんの耳セット方法
マザーレイクさんのところでは、初めて仔犬の耳セットについて詳しくご紹介されています。必見です!!
・ギャランセリアケンネルさんの耳セット方法
ギャランセリアさんは、シェルティのブリーダーさんなのですが、耳セットに関して基本的にはコリーもシェルティも同じです。
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